キャマ

こどもつかいのキャマのネタバレレビュー・内容・結末

こどもつかい(2017年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

まず予め言っておくと、僕は清水崇監督の呪怨シリーズの熱烈なファン(信者といってもイイ位)です。なので今回は、あの呪怨を撮った清水監督の作品、というメチャ高いハードルがある前提で呟かせてもらいます。もう一度言います。僕は呪怨が大大大好きな呪怨馬鹿です。

こどもつかい。結論から言うと超絶つまらなかったです。ホラー映画うんぬん以前に一映画としてとっても退屈でした。これお金払って映画館で観た人達どんな感想なのかな。タッキーファンか、TVでたまにやってるティーン向けホラー番組(ほん怖・世にも奇妙等・・・[引き合いに出して恐縮ですが])位しか喜ばないんじゃない?って内容。これでGoサイン出すって、よほどセンスが悪いか、観客を舐めてるか、そもそもが映画作るうえでの志が低かったのか。どれにせよ相当ヤバいレベルだと思う。

具体的には
・まず何でタッキー起用したの?大人の都合?ルックス、演技、演出、どれをとってもハマってない。無論これはタッキーのせいでは無い。作り手と配給元・スポンサーの方々の責任。

・こども白目にさせて怖い?安直過ぎ。
昔の映画(光る目、等?)のオマージュのつもりかしらんが、こどもを直接怖がらせる対象にするのはかなりハードルが高い。こんな志の低い映画で試みるとは。
初期の呪怨の俊雄君は存在感があり、あんなに怖かったのに・・・

・ずさんな脚本。こどもの虐待という社会性の強いテーマを題材にしてるくせに、結局何が言いたいのかどっ散らかってて支離滅裂。トミーが事件の元凶、ってしちゃったもんだから、その後のタッキーの行動と整合性が取れないし。
ラストの虐待してる親達びびるがいい的なエンディング程度の事がやりたかったの?

その他、過剰な説明セリフや見せ場のスローモーション・別アングルの乱用、もたもたした話運び等々言い尽くせない不満の数々。
これら不満の多くは、今作品に限らずラビットホラーや魔女の宅急便にも共通してることなので清水監督の技量が低いせいと言わざるを得ない。残念ながら。

長々と言わせてもらったが、最終的にホラー映画としては怖がれるシーンがほぼ皆無であり、コメディ映画としても苦笑しかできないという大変中途半端な出来映えでした。

・・・悔しいがこれが本音です。清水さん、呪怨ネタだけの一発屋でこのまま終わらないで下さい。次回作に勝手に期待してます。
  
キャマ

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