ぶみ

クロムスカル リターンズのぶみのレビュー・感想・評価

クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)
3.0
まだ、殺し足りない。

ロバート・ホール監督、脚本、トーマス・デッカー主演によるスプラッターで、同監督による『クロムスカル』の続編。
顔に銀色の髑髏をつけ、肩にビデオを装着した殺人鬼クロムスカルが、再び人々を襲う姿を描く。
前作は鑑賞済み。
前作同様、クロムスカルに追われるトミーをデッカー、顔を出さないクロムスカルを、これまた前作同様、ニック・プリンシピが演じているほか、ブライアン・オースティン・グリーン、オウェイン・イオマン、ミミ・マイケルズ、ダニエル・ハリス、ジョナサン・シェック等が登場。
物語は、これも前作同様、ほぼほぼあってないようなものなのだが、冒頭、クロムスカルがまさかの復活を遂げるという、続編あるあるでスタート、以降、クロムスカルのバックボーンが語られたり、二代目の座を狙う男が登場したりと、それなりに肉付けされた内容となっているのは面白いところ。
そもそも前作が2009年に完成していたのに対し、本作品はその二年後である2011年製作ということで、いずれにせよ、12年前の作品であるため、携帯電話が古かったり、人体損壊にゴム感があったり、これもまた前作同様、微妙に映像がコマ送りのようになったりするのは、ご愛敬。
前作がスプラッターに全振りしていたのに対し、本作品ではクロムスカル側の視点も取り入れられているため、映画としての全体的な完成度はアップしたなと感じるとともに、監督が2021年に48歳の若さで鬼籍に入ることとなってしまったため、正当な続編は望めないが、韓国あたりで、予算をかけまくったリメイクがあっても面白いと思う一作。

お前はもう用なしだ。
ぶみ

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