ダイセロス森本

ネヴァーレイクのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

ネヴァーレイク(2013年製作の映画)
4.9
めちゃめちゃいい話で大号泣。子供系弱すぎる。そしてこの映画に偶然ネットフリックスで出会えたことにひたすら感謝。

NYで生活している主人公の少女は疎遠になっている父へ会いにイタリアへ行くことに。素敵な街ではあるが、少し車を飛ばせば何もない森へ入ってしまうこの街を舞台にあるひとつの恐ろしい影が主人公に迫っていたーー。みたいなあらすじ。


まずふたつの物語が始まる。
ひとつ。主人公の少女は父が多忙で構ってくれない為、ひとりである湖へやってきた。本を読んでいると湖の畔で盲目の少女と出会う。どうやら彼女は孤児院にいるらしく、主人公は彼女と孤児院らしき建物へ入っていく。そこで出会う5人のこどもたち。何度もそこへ通い心を通わせていく主人公と子供たち。「大人にみつからないで」。

そしてもうひとつの物語は父親である。この父親、実は相当なあれだったというオチなのだが、これはこれで「不気味」ではあるがつながり方が上手くぼかされているので、「父親と子供たちとなんの関係が?」と思ってしまう。

最後まで謎を残しておくことで、関係性がわかるまで時間が掛かるけれども面白い。なんというか、とてもいい。

最近文章書いていないのでどういうのがあらすじだったかとかいう感覚がなくなっているので普通に感想書かせてください!

まだまだ謎はあるものの、主人公がはめられていく話とは違い、子供が訴えてくる話なのでよかったです。

「永遠のこどもたち」や「クリムゾンピーク」の訴え方や結末に近いものがある。でもこちらは景色がもう絵になっているし、子供が可愛いので私はこれが好きかも。

脅かす映画とは違うので「ホラー」とは言えないジャンル。