戦争も、迫害も、世の中にはきれいなものばかりではなく、辛く悲しい過去があったことも、忘れてはならない。知らなくてはならない、と思う。
救われた669人の子どもたちには沢山の家族ができて、だからこそニコラスさんのことを知る人が増えて、語り継がれる度にまた愛と勇気をもって救いの手を差し伸べることのできる人も増えていく。つらい過去も幸せな連鎖へと繋がっていけばいいなあって。
ニコラスさんはもちろんすごいのだけれど、それだけではない。子どもを手放す親の希望と勇気。大切な子どもが生き抜けるようにと、ともに生きるのではなく、手放す。親の気持ちも、子どもの気持ちも、わかるわけなんてないのだけれど想像するだけで、涙が溢れてくる。
体験した子どもたちの表情と感謝のことば、そして子どもたちと出会った時のニコラスさんの涙はきっと永遠に忘れません。
困っている人がいたら助けると言ったニコラスさん。つらい状況下に置かれてもちょっとしたことで幸せそうに笑う子どもたちの姿。わたしにも何かできるんじゃないかな、困っている人を助けたいって思わせてくれました。