このレビューはネタバレを含みます
これは近年稀に見る駄作!
飯豊まりえちゃんかわいいし、中川大志くんもかっこいいし、平祐奈ちゃんとか葉山奨之くんも頑張ってるのに、物語の流れがおかしくて入り込めない。むしろみんなが何を思ってこんなに熱演してるのかよくわからなくて不安になる、特に中川大志くん。
シークエンスのつながりがおかしくて感情に連続性を感じない。シーンごとに登場人物の感情が分断されている感じで、気持ちを追えない。ちぐはぐな印象。
自分に残された時間はわずかだと思ってたキラ君が、なんでそこまで親しくないクラスメートの女子と365日一緒に過ごそうと思ったの?
いじめられてた女の子が急にクラスの人気者の誕生日会を企画しても、みんな来なくないですか? 脳内でキラ君のグループと距離を縮めたんだろうなって補完しないとキツい。
ご近所コミュニティでキラ君の余命幾ばくもないって知っちゃうのキツくないですか? それなのにご近所コミュニティから離れた高校では緘口令が敷かれたかのようにみんなキラ君の身体のことを知らない。
ヤベくんのエピソードのぶっ込み方もおかしいでしょ。2人の友情を感じさせるエピソードだと思うけど、この終盤のタイミングでその回想いる? って感じ。
そもそも「きょうのキラ君」ってタイトルが出るまでの流れ(告白からの前髪カット)も前情報がないと観客置き去りだと思う。そのあと回想でフォロー入れてたけどさ……。
あと結婚式のくだりはほんとどうやって準備したの? って感じで無理がありすぎて入り込めない。全体的にときめけそうなエピソードはあるのに、つなぎがおかしいから違和感ばっかり残る。
多分原作の尺でやったらそんなに違和感なく読めるのかもしれないけれど。気になるのでもしかしたら原作読んでみるかもしれない。
あと調理実習のときに先生が「5、6人でグループ作ってね」って言ってるのに、すでに7人いるテーブルにキラ君がニノンを呼んだのは意味わかんなすぎてめっちゃおもしろかったです。そこ空いてねえよ!!!