ガガンボ

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのガガンボのレビュー・感想・評価

4.0
聖なる鹿。

何もかもが観てる側を不安にさせる素晴らしく気持ち悪い映画でした。笑
カメラワーク、音楽、演者の表情。
全部気持ち悪い。

この監督はまた「愛」を否定しているなぁって感じ。
ロブスターで恋人同士の愛を。
今作では家族愛を。
父親なのに自分が犠牲になろうとしないし、娘と息子と妻は生き残るアピールに必死。

知力も財力も権力もあるのに、誰からも慕われず、怯えてクルクル回る姿は、まるで捕食される側の草食動物でした。
「聖なる鹿」ってそういうことかしら。