ヨルゴス・ランティモス監督の「哀れなるものたち」を鑑賞予定なので、過去作を振り返り。
序盤から心臓外科医スティーブン(コリン・ファレル)と彼が親身になっているマーティン(バリー・コーガン)の関係性が気になり引き込まれる展開に。
張り詰めたストリングス、うねるティンパニーと終始不安を煽るSEに少しも気が抜けない。この辺りはA24配給に納得。
アテネ生まれである監督がギリシャ悲劇「アウリスのイピゲネイア」から着想を得ている物語の進行と、オリジナルでは残るはずの一人が運命のルーレットで選ばれた先に待つ救いの無さ…。
暗転からの始まりと無音での終わり。
ニコール・キッドマンをはじめ登場人物ほぼ全員の中に見え隠れする“闇”が深かった。説明が多い作品ではないので、もう少し解像度が上がった方が個人的に良かったかな。
お気に入りシーンは、どれも汚らしいバリー・コーガンの食事描写🍗🍦🍝 今作を観ても監督のカメラワークや絵作りが私はかなり好みでした🎥
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