このレビューはネタバレを含みます
不協和音がかなり印象的
ストーリーは何が言いたいのかよく分からなかった
罪に対する罰とか、自分が殺されるかもしれないと悟って媚を売り始める人間の醜さとか、思うところはあったがしっくりこない
調べてみると「アウリスのイピゲネイア」というギリシア悲劇が鍵のようだ
とはいえこの話やその続きにもバリエーションがありそうだし、よく分からない
結局は身勝手な神(ギリシア神話の神って大体身勝手な気がする)が為したことで、整合性を求めても意味がないのだろうか
神の意思が分からない人間は、預言者の言葉に従う他ないのか
それが復讐の連鎖を産むことになっても
とにかく不気味で意味慎重な空気を存分に浴びられる映画だった
