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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのimanimoのレビュー・感想・評価

4.2
オープニングから、バリーコーガン演ずるマーティンはいったい誰なのか。コリン・ファレルと盛んに話したり高価な贈り物を貰ったりしてる割には、この人がいったい誰なのか分からないまま暫く物語は進んでいく。

次第に、マーティンがいったい誰で、何を目的に現れるのか分かってくるに従い、とてつもなく不穏な存在となりサイコスリラー感がグッと高まる。
カメラワーク、スローモーションを駆使しこれでもかとあおられる不穏感は、真意が解き明かされた時点でピークに達する。
怖い、怖い!
これは脅しなのか、真実なのか。
グロも心霊的な描写も何一つないのに、どうしてこんなに恐ろしいのだろう。

もう、バリーコーガンに釘付け!
全く目が離せないまま、思惑通りか想定外かも分からない状態で物語は終わる。
「聖なる鹿殺し」の意味をパンフレットで知った時、大きな納得と共にもう一度大きな恐怖が襲ってきた。

ps.こういう役をやらせるなら他にはいないだろう。
ニコール・キッドマン!
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