絵がキューブリックぽいね。特にシャイニング。夫婦が自分達が生み出した想像に過ぎないものによって、疑心暗鬼に駆られて、逆説的に現実にそれを生じさせる方へ動くのはアイズワイドシャットと類似。この映画では実際に現実のものとしてしまうのだが。ジジェクが書いたラカンについての本に、その分析があったので、ラカンは参考になるかもしれない。
実は少年の脅しも狂言だったのかもしれない。息子の病気(もしくは毒?)だけが事実で、娘は共犯者の可能性もあるのでは。そしてその狂言に踊らされる父。
旧約聖書のアブラハムが息子を生贄にささげる話がテーマかと思った。しかし違いはこの映画では神が現れない故に無神論とニヒリズムかと解釈したが、テーマはギリシア悲劇から由来していたらしい。
西洋では鹿はなんらかの神秘的な象徴であると推測されるが以後調べよう。
冒頭、少年愛かと思ったがそれは違った。