宮藤

22年目の告白 私が殺人犯ですの宮藤のレビュー・感想・評価

3.5
ひとを殺すときは誰だってあたまがおかしくなっている
どんな理由があっても、そんな考えを実行する時点で“まとも”ではない
だから心や精神あるいは知能の問題で無罪・減刑にする必要はない

って学生時代に社会の先生から聞きました
教師なのに何言ってんのとか極論じゃねぇかとかいろいろ思うことはあるけど、その考え方に共感する部分があるのは事実です
まぁこれ映画には関係ないんですけどね


被害者(遺族)の気持ちが尊重されなかったり、とにかく話題性やSNSが優先で事の重大さは二の次三の次とか
これが現実問題だっていうことがいちばん悲惨
加害者(そして被害者)に対して見た目云々を言うのも…メディアをとおせばしょせん別の世界っていう無責任

で、映画の方は、二転三転する展開の面白さとクドさはその境界線を行ったり来たり
終盤のクライマックスなんてド変態のプレイを見せつけられているようだった(もはやアヒアヒ状態)

犯罪加害者が本を書いたりテレビに出てチヤホヤされたり儲ける裏で、被害者は被害者となった瞬間から傷つき続けているって正直狂ってるとおもう
自分はその狂った社会に貢献しないように何をすべきか考えて、さまざまな犯罪被害者の方たちは一刻も早く救われて癒やされることを願います
宮藤

宮藤