このレビューはネタバレを含みます
ネタバレせずに書こうとすると何も書けない笑
個人的には、藤原竜也が狂気的に突っ走る前半の方が怖さがあり、引き込まれた。
さすがにサイン会でキャーキャー言われてるシーンには笑ってしまったけど。
本を売るため、または自己顕示欲で、リスクも鑑みず殺人を告白してメディアに出まくる描写は、本当のサイコパスってこうなのかも、と考えさせられた。どれだけ話してもわかり合えないだろうな、一生反省してくれないだろうな、と。
現実社会で、手記を出版した酒鬼薔薇を思い起こさせるところもあり。
そんなわけで、最後まで藤原竜也VS伊藤英明で行く、というパターンの方が好みだったかも。
真犯人は別にいる、と分かってからは、こいつ怪しい、というのはすぐに思ってしまった。
理論的に推理できた訳ではないけど、それまでの流れで、必要以上に人物描写をされてるし…
真犯人は自らの死を望んでいるところがあり、それがモヤモヤ感に繋がってしまう。
殺しても、ある意味復讐は達成されないのだから。
だからこそ、あのおまけ的なラストシーン、とても切ないといか、やり切れない。