物語中盤までは怒涛の展開で、見る者をグイグイ惹きつける。
一体誰が犯人なのか?
なぜあの告発をしたのか?
そこまでの衝撃は、なるほど!となった。
けど、実際に犯人を追い詰める終盤の展開は、もう場面全てが「説明」になってしまい、逮捕までのカタルシスはなく、エンディングに進むにつれ、みるみる萎んでいく。
風呂敷を広げるだけ広げて、綺麗に畳めなかった。
中盤、部屋を爆発させる必要はあったんだろうか?
過剰演出は、犯人の思想を歪めるものではないか?
最後まで見終わると、いろいろとアラのある作品。
誰も救いようがないし、何の教養もなかったなーという印象。