石

きんいろモザイク Pretty Daysの石のネタバレレビュー・内容・結末

きんいろモザイク Pretty Days(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人物間の摩擦の少なさは"そういうもんだ"ということで割り切るとして、最終的な着地が中々に強引で気になりました。

「主人公にとって私はただの友達なのか」その悩み自体はそれなりに刺さるテーマですが、最終的な答えがまあ予想通り"平等に親切"というモノ。それをより強調しようとしたのか、終盤文化祭の劇で人悶着発生するわけですが、主人公の活躍が薄れるほど他キャラクターが大暴れした挙句主人公も結構な暴走をします。そもそもの計画が完全に破綻したまま終わりを迎えた劇を全員が揃って「結果的には大成功」と言って悩み諸共有耶無耶にしてしまう感じがなんだか私には不満でした。こう……少なくともあのツインテールは主人公の頑張りに言及してくれてもいいんじゃないかなと。

あと途中で挟まる過去話。進路より友情を選んだってことなんでしょうけど、それそもそも良い話かなぁ?と少し首を傾げてしまいました。成長云々の話ではないにしろ、ある意味ツインテールのメンタル的な逃げを感じました。これ第一志望落ちたって話にして、主人公たちが"一緒の高校に行ける嬉しさ"よりも"一緒に悲しむ気持ち"を優先してくれるってことにすれば友情を再認識する回想になったのかなぁと思ったり。

いやこういうノリがきんモザだから!と言われればそれまでですが、もうちょい話を深められる余地はあったのかなと思った映画でした。
あと劇場でアニメ特有(?)のキンキン声を聴くと結構耳が疲れてしまうなぁと思いました。
石