キャサリン子

あなたのママになるためにのキャサリン子のレビュー・感想・評価

あなたのママになるために(2015年製作の映画)
3.0
ペネロペ・クルス演じるマグダが乳がん検査を受けているシーンで本作は始まる。
診察の結果は、STAGE3の乳がん。
失意の中、マグダは妻と娘を事故で亡くしたアルトゥーロと出会う。
手術は成功し、ほどなくして二人は恋人同士に。
息子とアルトゥーロと3人で幸せな日々を過ごしていたマグダだったが、突然乳がんが再発。
転移していることもわかり、余命半年と告げられる。
そして、マグダのお腹にはアルトゥーロとの子が宿っていることが判明する……


乳房をさらけ出したり、バリカンでスキンヘッドになるなど、ペネロペ・クルスの熱演に圧倒させられた!
彼女の本作への思い入れが伝わってきました。
前半で見せた、みるみるうちにやつれ青白くなっていく顔はガン患者そのもので、痛々しくて見ているのが辛かったな…。

しかし、ストーリーは色々と納得いかない点が多かったです。
イケメン医師にやたらと親切にされたり、息子が文句のつけようがないくらいに良い子だったりと、でき過ぎな部分がどうも気になりました。
あと、これは国民性の違いなのかも知れないけれど、検査技師が突然入室してきた医師に「STAGE○○です」などと患者の目の前で耳打ちするなんて有り得ない。
つか、検査中に医師が入ってくる事自体が有り得ません。


そもそも、マグダとアルトゥーロが惹かれ合うのが早過ぎる。
マグダは旦那がブロンド美女と浮気してて離婚を視野に入れた別居中だったからいいとして、アルトゥーロは妻子が事故死してまだ日が浅いうちからマグダとイイ感じになってる。
あんなに悲しんでいたのに随分早く立ち直ったんだね。
死別直後から他の女と暮らせるなんて、アルトゥーロにとって死んだ妻子は何だったのか。


短い月日の中に色んな出来事を詰め込みすぎてて、起こっていることにこちらの気持ちがついていけませんでした。
ペネロペ・クルスの女優魂のみで、このスコアとします。
キャサリン子

キャサリン子