アメリカン・フットボールのスター選手だったスティーヴグリーソンのドキュメンタリー。
ALSを宣告された後の彼の生活や妻と周りの人のインタビュー、まだ見ぬ息子へ宛てたビデオダイアリーの撮影などが描かれる。
優しい妻の献身的な介護がどれほど彼の力になっただろう。
ホーキンス博士の妻然り
こういう方のパートナーってできた人が多いね。
妻は夫と息子の世話を余儀なくされる。でもきちんと夫と向き合いながら介護する彼女の姿に胸を打たれた。
本当にすごい。
スター選手だった自分はもうどこにもいないのに、他人からは未だにスター選手に見られていることが苦しかったと思う。
今のALSの自分はどんどん身体が動かせなくなって、発語もできなくなってしまう。人の力を借りないと何も出来なくて情けない。
ギャップに耐えられなかっただろうなぁ。
何より辛いのが頭ははっきりしているということ。
健康なことは当たり前じゃない。
今の自分が明日にはいないかもしれないのだ。
意識せずに出来ていたことがだんだん出来なくなる。
健常の自分が大切な人と過ごせる貴重な時間を噛み締めて生きていこうと思える作品。
スティーヴには最愛の妻と息子という存在があるからこそ、闘病を続けてこられた。
息子には彼が思うよりずっと多くのものを残せたと思う。
そして息子にとっては世界にたった一人しかいない誇りに思える父親だ。
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2021/№646◡̈*✧🌛
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