このレビューはネタバレを含みます
こういう主人公が過去を振り返って真実を知る系のストーリーは好き。
天皇の食す料理を作る。
この時代なら特に、本当に光栄な仕事だと思う。
山形と佐々木。
時代は違えど、似た性格の、似た主義を持った2人。麒麟の舌を持つ料理人。
彼らは自分の信念を貫きすぎて、失敗するんだけど、そんな彼らにも支えてくれる人達がいる。
宮崎あおいはそういう役をやらせたら右に出る者はいない。
綾野剛もこういう役の方が似合ってる。(亜人みたく変にふざけない方がいい笑)
個人的には楊さんの言動には何回もクスりと笑わされた。
佐々木が言うように、究極の料理を作る事から逃げた という風に思うのも一理ある。
でも料理って 音楽や映画と一緒で、伝えたい人がいるからこそ 作られる物だと思う。
千鶴が亡くなってすぐ、山形が作ったカツレツ。料理って味だけじゃなくて思い出とか誰と食べるかとか、そういう付加価値がついて味わう物なんだなぁ...
山形が佐々木のおじいちゃん とか 楊さんは裏切ってないとか 結末を知ってもあまり驚かなかったのは少し残念...。
あと、やっぱり「英語で言うと料理作り」はどう考えてもオカシイ...笑
最後の方、間延びした割に、雑にストーリーが進むところもあった。
2時間の映画じゃなくて、ドラマで見たかったなぁと言うのが正直なところ。