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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のagentkoseのレビュー・感想・評価

3.8
料理は愛情。普段料理をしない人でもどこかしらで聞いたことがあるはずのこの言葉。これこそがこの映画そのものを表していたし本当にその通りだなとしみじみ感じた。

やっぱり料理って人に食べてもらって初めて完成するものだからやっぱ相手を思う気持ちがあるのと無いのとでは味にも変化が出てくる。技術も大切だけどやっぱり1番大切なのは料理や食べる人への思いだね。

最高のフルコースを追い求める西島秀俊演じる料理人と宮崎あおい演じるそれを支える妻この二人からはそれが痛いほど伝わってくる。グッとくるものがあったし深く考えさせられた。それを演じた二人の演技も素晴らしかった。

あと演技で言えば意外だったのが関西ジャニーズ(?)の西畑大吾の演技が凄く良かった。なんか前にVS嵐で見たことがあるぐらいでそこまでよく知らなかったんだけど思ってた以上に演技が上手くて驚いた。しかも俳優としては経験はそこまでないらしい。これは将来凄い役者にもなりそう。

なので大満足の映画だったんだけど唯一気になったのが料理をする場面。家庭的な料理ならまだしもあそこまで手の込んだ料理だと、その道で働いた経験がない限りはどこまで行ってもやはり未知の世界だから俳優さんたちが実際にやっている料理が果たして上手なのか下手なのかよく分からない。「すげえ」と「美味そう」しか言えない自分がなんだか悔しかったですw

その辺は少しプロの感想も聞いてみたいかも。オススメです。