飼い主のイーサンと再び巡り会いたい一心で転生を繰り返す犬のベイリーとの奮闘を、犬目線で展開する犬と人間の絆や愛を描く物語。
輪廻転生して別の犬種と性別になることで異なる質感を味わえて、生まれ変わった犬と再会する可能性がある設定が面白い。
様々なシーンで、人間が犬に対する願望と犬の人間に対する思いが交錯する。人間は犬に「犬はこうあってほしい」「犬はこう思うだろう」と思うが、犬は純粋でシンプルな考え方なので、そのギャップが面白く癒される。
ご都合主義で説明的な犬のナレーションで展開するのだが、ギャップのユーモアと犬の仕草と物語の感動を変わりゆく時の経過と景色の背景と共に絶妙なバランスで演出され秀逸。犬の演技・演出も素晴らしく、犬好きや犬と生活したことある人にはたまらない展開に。
寄り添うことで、悲しみや孤独を癒したり勇気や元気の活力を与えてくれる犬の存在と愛の大きに感銘を受ける。