加藤亜季子

僕のワンダフル・ライフの加藤亜季子のレビュー・感想・評価

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
3.5
この映画の存在を知った時から、絶対絶対見に行こうって決めてた映画。
初めてトレーラーを見た時から、そのたった30秒くらいでウルっときて、自分の中で期待値相当高めでした。
そして、プライベート時間0の中、マイナスに削って夜中見てきたほど見たかった映画。

まあ結論から言うと、
映画としては正直もっと頑張れた。
全然もっと良くできた気がするし、もっと良くして欲しかった。
けど、ペットロス経験者としては上映時間の7割くらい、永遠に泣き続けてました。
もう涙が止まらん。
鼻すすりすぎて前の人に振り返られた。
もう色々犬のクセが分かっちゃうから、犬がパクッと何かを食べるだけでふふっと笑える。

犬って本当なんて可愛いんだろう。
なんて大切な生き物なんだろう。
家族なんだよね、まぎれもなく。
もしローリーが生まれ変わって会いにきてくれたら気付けるかなって想像して、難しいなって一度思ったけど、ローリーの癖とか思い出してたら、いややっぱり100パー気付くわって思い直した。
もう一度会いたいなあ。
相思相愛の関係だもんね、犬と家族は。
シンリーとは離れて暮らしてるけど、たくさん可愛がってあげなきゃなあ。

話のクオリティとしては、
イーサンの子供時代のブロックは正直すごい陳腐というか、オリジナリティに欠ける話だったし、全体としてももう少し凝った話にできた気がするんだな。
もうちょっと努力して頑張って欲しかった。そして私が監督だったら、犬好き代表としてもっと飼い主心をくすぐるディテールを作れた気がする。

音楽はすごく良かった。予告にも使ってる主題歌?
あとTake on meとHow deep is your loveが流れた時にはクスッとしました。
そしてポスターのデザイン、コピーもすごく良い。イーサンの表情もベイリーの表情もたまらなく可愛いし、「僕の愛は不死身なのだ」って好きだな。
タイトルは原題が好き。でも日本だったらまあ、ああいうタイトルになるのがセオリーか。

ハンナの女の子、誰だっけって思ってたらアンダー・ザ・ドームのお姉ちゃんだったのね。ずいぶん落ち着いて知的な雰囲気になってて、好印象。

何はともあれ泣けた。


六本木TOHOシネマズ