やまもり

僕のワンダフル・ライフのやまもりのネタバレレビュー・内容・結末

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

イッヌの好きなところは健気で素直で一途なところ!!と思っている私にはもう、ベイリーが愛らしくてたまらなかったです。

ベイリーの「もう一度君に会いたい」という思いが奇跡を起こす物語。
特に予想外の展開はありませんでしたが、素直な気持ちで観ることが出来ました。

「ただ、今を一緒に生きる」
良い言葉だなぁ。

ベイリーもイーサンも、一途な想いが報われて本当に良かったです。

イーサンのお父さんは周りの優しさを素直に受け止められず、どんどん廃れていってしまいましたが
イーサンもお父さん譲りの頑固な一面を持っていた一方で、素直な心で物事を受け止めることの大切さを知っていたんだな、と。
それはきっとベイリーから学んだ事なんだろうと感じました。
2人の対比が印象的です。

ベイリーが何度か「イーサンには僕が必要なんだ!」と言っていましたが
初めは犬なのになかなか図々しい事を考えるな…と思っていたものの
歳を重ねたイーサンを観るとまさにベイリーの言葉通り、彼にはベイリーが必要だったんだなと納得でした。
そのくらいベイリーから受けた影響が彼の生活の随所に現れていたのがよく分かりました。

ベイリーのお陰でイーサンは大きく道を踏み外さずに生きていく事が出来たんだろうな。

いつも「大好きな飼い主の為」と思ってくれている犬に比べると人間は傲慢な生き物なのかもしれないですが、
犬と人間が一緒に暮らしていく上で人間が与えられるものや学ぶ事は、とても多いという事、
「犬が生まれてきた意味」を忘れないでいたいです。

ベイリーにとっては最初の飼い主であるイーサンが最も大切な存在なのは分かりますが、
2人目の飼い主にも幸せになって欲しかったな…。
心を交わした家族が撃たれて死んでしまうだなんて、辛かっただろうに…。
そこで終わってしまったのが残念。

それにしてもラッセ・ハルストレム監督の撮るカップルって、なんであんなに爽やかで初々しくて観ていてキュンとしてしまうんだろう…。凄く、好き。笑
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