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サバイバルファミリーのfilmoGAKUのレビュー・感想・評価

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)
5.0
【一言】ツッコミ処が満載の「東京-鹿児島」間を徒歩(+チャリ)で移動する家族のロードムービーでした。

【付記】日本の映画は時々観ます。邦画を映画館へ観に行くことは最近は全く無いですが(観終わった後の裏切りが多く悲し過ぎて以来見に行かない)、日本の映画は、言葉もそこに映し出される風景までストンと実に見事に心に落ちてきます。今見て来ている多くの作品、鑑賞する邦画のほとんどハズレがないですね。

この作品の内容やその見せ方(脚本、演出)はともかく、そこに語られる言葉と映し出される風景は良かったですね。東京という空間との対比で安易に利用してましたが、後半の岡山辺り(ストーリーの中での)に差し掛かってから。田畑に囲まれた農家や最終目的地の浜辺の風景はとても良かったです。

得意になって川の水を飲んだ後に下痢にかかって、台風吹きすさぶ中で野グソする場面は最高でした(ここは多分、静岡県・天竜川の橋架下)。

タイトルはサイクリング・ファミリー 帰省中〜とかもっと内容の身の丈にあったものにした方がよかったと思います。あそこまで世話になった養豚家のじいちゃんとあっさり(実家の両親を心配する気持ちが強くなって)別れて一人取り残されたじいちゃんが見送ってくれている場面はとても寂しかったですね。
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