たわし

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のたわしのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

選択の果てに全てを失ったルービンの心を、傷であったはずの静寂が癒すラストが素晴らしい。
聴こえるということ、聴こえないことを描く事で、傷を受け入れること、傷と共に生きる事の困難さと尊さを表現している映画だと感じた。
人工内耳によって音が金属のように変質した世界。変わったのはきっとルービンの心の方。聴力を失った事で心は傷つき迷いながらも、それでも確かに成長していたのだ。早朝に部屋に篭り書き続ける事、あれは自分の思考を客観視するという意味で瞑想に通じる行為だったと思う。
とりあえず明日の朝ごはんはコーヒーとドーナッツに決めた。
たわし

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