このレビューはネタバレを含みます
ベストに入れたい映画に出会った。
ラストが素晴らしい。
音のない世界とルーベンに訪れた静寂。
ミュージシャンにとって音はアイデンティティなのにそれを失う。最初から最後までずっと苦しくてエンドロール始まってからマジ泣きした。
音響が本当に良くできていて、聴こえないとは、人工的な聴覚とは、というのを体験させてくれる。
ジョーの言う依存は薬物ではなくルーのことを指していたんだと思う。
ルーベンはそれに気づかないままコミュニティを出たけどルーは既に自分の音楽人生を生きていて、インプラントの聴力ではそこには入れない。
全てを失った状態でどう生きていくのか。
望まない別離ではあったけど、共依存の2人が違う世界で生きることになったせいで自立していくので完全なバッドエンドではない。
でも強く生きるってシンドいし残酷だ。