きりん

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のきりんのレビュー・感想・評価

4.0
突如難聴になったメタルバンドのドラマー・ルーベンが、絶望を味わいながらも、彼女との対話や、難聴者のコミュニティへの参加、そしてある決断などを経て、生き方や在り方を模索し選択していくストーリー。素晴らしい演出、音づくりのお陰で難聴が擬似体験できると共に、ルーベンが味わった絶望感や葛藤が、よりリアルなものとして体験することができました。結末は見る人によって違うものになるかもしれませんが、必ずしも全員が満足できる同じ選択などなく、自らが納得できる選択をひたすらしていくことが現実である事を、私は読み取りました。
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