俺はエロ映画を見た


と思ってたが
何だこれ

このタイトルで
「グラントリノ」
「カールじいさんの空飛ぶ家」ばりの
お爺ちゃんの悲哀っぷりはw

親孝行者だと思っていた
娘の顔を嫌と言うほど
思い知らされたり
だんだんと衰えていく自分に
嫌気がさしたりと

何だかしんみり

空き巣のオチは結構好きだなぁ

出てくるバーがおそらく
監督の過去作でも出てきたBARだった

演技が下手なゆめかなちゃん。下手なりに一所懸命やろうとしてるところと鼻にかかった声が好き。

伏線が分かりやすくて、これは伏線だなというところがすぐ分かる。
物忘れの激しい年寄り。元空き巣。隠し持ってる青酸カリ。
これはのちに何かあるな、と思わせるものばかり。
観てて分かってしまうものではむしろ伏線とは言わないかな。

ハートフル映画で終わるかと思いきや竹本の豹変の仕方がちょっと怖い。
でもラストは。やっぱりハートフル。
映画としての出来はイマイチだが、最後まで楽しく観れた。

池島ゆたか監督久々の作品（デジタル製作後ブランクがあったのよ）は、いよいよ訪れる老人ピンク映画時代の到来を告げる爺さん純情物語。
家族と暮らす爺さんの居場所の無さと、ペット禁止のアパートの犬が被る切なさ。老いらくの恋は妄想の中、往年のピンク主演女優達が薄情な子供達を演じているのが皮肉。
五代暁子の脚本は、あれだけ挿入される絡みの中、前半でさり気なくふった伏線を綺麗に回収していく手管が見事であった。
家＝鍵を巡る物語はオープニングで既に暗示されているし、ごくごく普通の松竹風ホームドラマになる所を、ピッキングでサスペンスに転じる技も見事。
由愛加奈はとても綺麗だし、芝居も達者なんだがクセが無い。老人も那波隆史では若すぎ、ただここは牧村耕次さんで観たかったところ。俳優部が少々残念なのは、久々の監督登板ゆえか。

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