あろわ

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男のあろわのレビュー・感想・評価

4.0
アドルフ・アイヒマン。
ユダヤ人移送局長官で、アウシュヴィッツ強制収容所への数百万人の大量移送の指揮をとった人物。
ホロコーストの重要人だけど、ヒトラーの様に人を動かすんじゃなくて、上からの指示を忠実に遂行する役人的なタイプの人。人間的な感情は一切放棄して命令に従い、自身に学歴がないことや移送対象であるユダヤ人っぽい風貌には強いコンプレックスを持ちながらも、集団の死は統計上の数字にすぎないなんて非情なことを言う…(個人的なイメージです)。

本作は、そんな彼を追う検事長フリッツ・バウアーの戦いの物語。規制や内部の敵も多く不自由な状況でも、罪を冒した人を裁くことを決して諦めない。
アイヒマンのことを調べてから観るのがおすすめです。
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