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  • アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男の感想・レビュー

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015年製作の映画)

Der Staat gegen Fritz Bauer/The People vs. Fritz Bauer

上映日:2017年01月07日

製作国:
  • ドイツ
  • / 上映時間:105分
    監督
    ラーズ・クラウム
    キャスト
    ブルクハルト・クラウスナー
    ロナルト・ツェアフェルト
    リリト・シュタンゲンベルク
    イェルク・シュットアウフ
    ゼバスティアン・ブロンベルク
    ピエール・シュラディ
    アルンドゥト・シュヴェリング=ゾーンレイ
    あらすじ
    1950年代後半のドイツ・フランクフルト。検事長フリッツ・バウアーはナチスによる戦争犯罪の告発に執念を燃やしていたが、未だ大勢の元ナチス党員が政治の中枢に残りあらゆる捜査は遅々として進まなかった。そんなある日、バウアーのもとに数百万人のユダヤ人を強制収容所送りにした親衛隊中佐アドルフ・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツで裁くため、ナチス残党が巣食うドイツの捜査機関を避け、イスラエルの諜報機関モサドにコンタクトをとりアイヒマンを追い詰めていく。しかしその頃、フランクフルトではバウアーの敵対勢力が、彼の失脚を狙って狡猾な謀略を巡らせていた…。『顔のないヒトラーたち』前日談的エピソード。

    「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」に投稿された感想・レビュー

    shibamike
    shibamikeの感想・レビュー
    5日
    3.0
    この映画を観て、アイヒマンってそんなに悪いヤツなんかとネットで調べたら本当にヤバいヤツでビビった。ナチスのホロコーストはガチで狂ってる。
    やけっぱち
    やけっぱちの感想・レビュー
    2017/03/28
    -
    アイヒマン逮捕の裏で暗躍した人物を描くというサスペンスフルな題材なのに、内容が薄く見応えがなかった。あと、検事長らのドラマ要素である同性愛描写が見世物的扱いでしかなくて、真摯さに欠ける。
    恵雅樹MowHenry
    恵雅樹MowHenryの感想・レビュー
    2017/03/28
    4.4
    ●'17 3/18〜31単館公開
    (首都圏等: '17 1/7〜)
    配給: クロックワークス/アルバトロス・フィルム
    ワイド(シネスコ) 音声仕様表示無し
    3/22 19:20〜 メトロ劇場にて観賞
    DCP上映 LPCM
    パンフ未購入

    ドイツのナチズム贖罪映画。
    サスペンス映画の体裁を保ちながら、フリッツ・バウアーの人柄・人間像も上手く織り込まれていて楽しめた。ナチ残党が政府内部に蔓延っている事実には驚愕。
    靴下の件とか。
    ジャズによるBGMも良い。

    忘却の彼方にあったホロコーストを思い起こさせるきっかけとなる話を描いた「顔のないヒトラーたち」→
    「本作」→
    アイヒマン裁判の映像を編集した
    「スペシャリスト 自覚なき殺戮者」
    (NETFLIX配信中)→
    この映画のベースとなったイェルサレムのアイヒマンを書いた人物に焦点を当てた「ハンナ・アーレント」→
    アイヒマン裁判撮影の裏側を描いた
    「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」の順で観ると良いかも?
    ip
    ipの感想・レビュー
    2017/03/27
    3.5
    アイヒマンを捜し出す検察vs逃亡者みたいな中身を想像していたけど、検事長の伝記だった。原題はそんな感じでしたね。
    内容を誤解させる邦題には疑問だが、金を出させるコピーやタイトルを考えるのが提供者の仕事だろうし騙したもん勝ちなのかな。

    ドイツの歴史を勉強できるという点には感謝。ホロコースト関連の映画は上映されていれば貪るように見ている。
    ryo
    ryoの感想・レビュー
    2017/03/26
    2.9
    淡々と進む、アイヒマンを追う検事長のお話。ドイツで裁かなければ、というその意思がとても強く感じられた。

    マイケル・ムーアのドキュメンタリーで見たのだけれど、ドイツに移り住む(国籍もだったかな?)という若者が、住むからにはこの国の歴史を背負う覚悟でいる、というようなことを神妙な面持ちで話していたのを思い出した。ドイツというのは本当になんというか大変な国だなぁ、と切り離さずにはいられないはずなのに、ふだん意識しないでいる自分に気づかされた。

    彼と部下のセクシャルマイノリティーの件は直接は関係ないストーリーのはずだけど、入れ込んできたのはなんでなんだろう?と少し不思議だった。そっちの題材も入ってきてたからか、アイヒマンを追う主軸だけでないのでどっちも中途半端になった印象はあるかも…。
    caky
    cakyの感想・レビュー
    2017/03/20
    3.5
    "アイヒマン"は戦後のドイツ政治が抱えていて黙視さえされていた問題そのもので、様々な矛盾をはらんでいるもの。老検事が過去を捨て未来に賭けるために正義の行動を行う。似たもの同士の検察官との関係性もヒューマンドラマっぽくていい。あんまりユダヤ人アイデンティティというものは表面に出てきていないけど、「父として母として息子として何をするか」、その行為に勇気を持つことの大事さを教えてくれる。
    KimuraTetsuo
    KimuraTetsuoの感想・レビュー
    2017/03/20
    4.0
    ふとした空き時間に単館系の映画館に入って、エゴン・シーレの映画が見たかったのだけど時間的に無理で代わりにこの映画を。アーレントの「全体主義の起源」やトドロフの「極限に面して」に感銘を受けていたし、他にSSやナチスドイツについての著書は少しだけ読んで興味はあった方だったので、全編を楽しめた。

    導入部から絶命の危機に瀕して復帰するバウアー検事長、何か不機嫌に見え、終始不快感に悩まされながら逃亡したナチの幹部の捜索を続けている。その政敵である連邦検事局の幹部から監視され、弱みを探られ、書類を盗まれ、さまざまな妨害を受けながら働いていく。検事長自体の内面の思いは多く語られることなく、かえって政敵やブエノスアイレスに潜伏しているアイヒマンの方が小綺麗で見栄えがよくスマートに映るように作っている。これはある程度意図的な作りになっていると見た方がいいのではないか、と思った。
     
     というのも、見栄えの良さ、美醜を判断の軸にするなら、ナチスドイツの制服のデザインからファッション全般は今の目から見ても美しく見えるはずで、逆に当局に「退廃芸術である」と斥けられた絵画や彫刻はかえって醜く映るかもしれず、美醜や快不快といった基準からは信念や誠実さといったものは測り難いのではないか、と思い返したからだ。
     
     同じように、損か得かを判断の軸に置くとしたら、アイヒマンが捕獲されることはなかったはずだ。国家反逆罪に問われる危険を冒すことは損か得かで言えば損で、そもそも戦後の復興で豊かさに慣れ始め、憧れ始め、多数が戦争のことを忘れようとしている局面で戦争犯罪についての議論を惹起させる行動を起こすことはやはり損なことだ。欲得で考えれば不合理で、行動を貫いていけばいくほど不快なことは増えて苦痛は増していく、それは事の道理だ。それでもバウアー検事長は行動を止めることはない。イスラエルに飛び、アイヒマン捕獲の段取りを単身乗り込み決めてみせる。見方によればそれは売国で、また違う見方をすればそれは愛国とも言うのだろう。何が検事長をそこまで突き動かすのか。

    それはアイヒマン捕獲の報を受けた後、部下と路上を歩いていて、軽い感じで打ち明けられる。しかし、尊いのはその理由ではなく、あくまでアイヒマン捕獲に至るまでの行動、それを止むことなく続けたエネルギー、信念を曲げなかった勇気で、それは仲間への贖罪の意識とともに映画の最後のカットまでバウアー検事長から離れない。

    バウアーは完全無欠な人間ではない。頑固だし、家計的にも幸せではなく、弱みになるような嗜好もあり、外見も醜い。損得で合理的に動こうとするわけでもなく、政敵も多い。しかし善悪の基準を明らかにして実際に貫こうというその一点において彼は登場人物の誰よりも尊い。有り難い生き方であり、尊敬に値する。さすが「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」の三大批判書を遺した哲学者カントを生んだ国、という思いが強い。

    「南洲遺訓」にある「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人」とはこのような人ではないか、とも思った。今の時代にはバウアーが2万人ぐらい足りないかもしれない。骨太で手応えのある映画だった。
    まめまめまめちゃん
    まめまめまめちゃんの感想・レビュー
    2017/03/19
    3.6
    ドイツの戦後。ナチ残党ははびこり、戦犯はどこかで潜伏し再度浮上する時を伺っているような時代に、正義を遂行しようと奮闘するユダヤ人検事長の話です。

    戦犯をドイツで裁くべきであるという信念の元、この映画の主人公の検事長バウワーは、正義を遂行しようとするほど困難が増します。常に批判され、不機嫌だし、孤独だし、懐疑的。タバコ吸うし、この人が死ぬなら心筋梗塞か脳血管障害か殺されるかだろって感じです。

    彼の腹心アンガーマンのエピソードは、映画的エンタテインメント性を添えるための?フィクションのようです。
    この時代のヨーロッパの、マイノリティの人権の低さであったり、低さ故の政治的利用及び犠牲もあったのだということでしょう。

    それに比べるとアドルフ・アイヒマンの、新聞読みながら電車に乗って通勤、みたいなあまりに普通の生活が、自由で清々しいのです。どちらが罪を償うべき人間なのか疑いたくなるような描き方は、ドイツの戦後のなあなあさ加減を表現する意味では秀逸だったと思います。

    それにしてもホロコーストものを見るとドッと疲れてしばらく映画見たくなくなるのはいつもホント困る。
    Lara
    Laraの感想・レビュー
    2017/03/18
    -
    また、別の視線でドイツという国の戦後に触れることができる。
    なべ
    なべの感想・レビュー
    2017/03/14
    3.5
    大学の講義で“アドルフ・アイヒマン”という男について勉強する機会があったのもあり鑑賞しました。2/3あたりで完全なる深い睡眠世界へといざなわれ、結局気が付いた時には時すでに遅し 上映は終了していました。

    決して映画がつまらなかった訳ではないです…(・_・;
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