アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男の作品情報・感想・評価

「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」に投稿された感想・評価

駒小

駒小の感想・評価

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アイヒマン、ではなくその捕獲に力を尽くしていたフリッツ・バウアーの史実ベースっぽい作品。臭いものに蓋をしたい上層部と、過去と向き合うためにと徹底的に戦う姿勢の彼。渋い。
なんとなく『裏切りのサーカス』っぽさを感じたけど別にスタッフ等被ってなかった。
最後にテロップで「1963年、ようやくドイツは過去と向き合った」とあったが、最後のシーンであの距離にいた過去の影が全部引っ張り出されたかというと疑問符がつく、そんな終わりのミュージックだった。
sugar708

sugar708の感想・評価

4.0
アイヒマンやアウシュビッツ裁判について事実を基に作られた映画は
「顔のないヒトラーたち」
「アイヒマン・ショー」
「ハンナ・アーレント」
「アイヒマンの後継者」
など多数ありますが、どれも立ち位置が違うものなので映画としてだけでなく非常に勉強になるものが多いです。

本作品はアイヒマン逮捕の影の功労者であるフリッツ・バウアーについて描かれたものですが、それと共に同性愛についても描かれているのが印象的でした。

部下であるアンガーマンが同性愛の罪による求刑について相談した際に「175条とナチとは関係ない」として厳罰を求めたシーンは一見、彼の法の番人としての非情さにも見えるのですが

それは、彼が自身のアイデンティティーや感情で人を律するのではなく、誰よりも公平で強い正義感の表れなんだと思います。(本来は罪に問われる謂れのないものという点を忘れてはいけませんが)

アンガーマンは架空の人物のようですが、恐らくバウアーの若き日の投影なのかなと考えるとラストシーンは非常に印象深い作品です。
1945年ナチが崩壊したときは自由と公正が勝利したのだと確信したのに、今の若者はナチなどお構いなしで「小さな家や車」にしか関心がない、と嘆き憤るバウアーのシーンが序盤の方にあった 翻って日本の若者はどうだったのだろうか?

以下メモ

ナチの統治が終わった後でも、当時は男娼の売春、相互手淫も風紀を乱すとして有罪だった(懲役2年とかにもなった)(フリッツは「ユダヤ人でゲイ」でありハンブルクなどで買春していた)

アイヒマンをドイツの法廷で裁くことはイスラエルとの和解が進むという効果もあったはずだが、アデナウアー首相の腹心グロプケ官房長官(元親衛隊少尉)らが牛耳るドイツ政府はアイヒマンを裁くことでナチ残党との繋がりが露呈することを避けたかった。仕方なくフリッツは国家反逆罪の危険を顧みずモサドと接触することにしたが、モサドは、人手が少なくアラブとの戦いにも注力せねばならないと初めはアイヒマンの捜査に消極的だったが、フリッツと部下の検事(バイセクシュアル)がアイヒマンのブエノスアイレス(アルゼンチンにはナチの隠れ家的なところがあったらしい)の住所を突き止めたことで拘束へ。イスラエルはドイツとの交渉の結果自国で裁判し絞首刑に

「森や川を我々は誇ることができない ゲーテやアインシュタインの業績は彼らの業績であり我々の誇りではない 我々が誇れるのは我々がなす行動だけだ 民主的な憲法があるのは結構だが持っているだけでは民主主義ではない」(ドイツ人の誇りとは? と聞かれ)というふうに答えるシーンはかっこよかった 
バウアーがアウシュビッツに関わった人間たちを追い続けるという行動は、作中で何度か「復讐心に駆られているだけだ」と揶揄されるほど執着的でもあるが、その背景には自身が支持していた社民党がナチに弾圧された頃ナチに屈してしまったという負い目もあった。 
若い頃は無力でも検事長まで上り詰めて巨悪を糾弾するというのは歴史に名を残すにふさわしい傑物だなあと
ゲイがハメてハメられた話
アイヒマン逮捕は背景が分からないので、あまり入って来なかった
drgns

drgnsの感想・評価

3.5
ナチス幹部をドイツで裁く、それがこんなに大変なことだったとは。内も敵だらけの状況の中で、奮闘する老検事長バウアーを自然と応援してしまう。
日本は戦後、こんな風に歴史に向かい合えたのかなと疑問に思ったり。
作中では当時のドイツのセクシュアリティについても描かれていて、そちらも大変興味深かった。関連作品も是非観てみたいです。
Rinako

Rinakoの感想・評価

3.5
正義を貫くことって
なんでこんなに難しいことなの?
教養映画。
てつ様

てつ様の感想・評価

3.6
実話っていいなぁ
もうひとつのバウアーの話も観たくなった。必ず観る。
ば

ばの感想・評価

3.5
『検事フリッツバウアー』よりもフリッツバウアー本人視点が多くて、わかりやすかった
2019/6/9
戦後、逃亡した元ナチス親衛隊将校であり
ユダヤ人強制送還を指揮したとされるアイヒマンを追う検事長の話。
ミステリー要素が入っていたり
史実にないキャラを入れてドラマ性を入れたりと少々エンタメ仕様になってる。
Machy

Machyの感想・評価

3.7
アイヒマンの人物像と誰もが持つ危険性にも注目して知ってほしいです。
日本人は陥りやすい民族とされているとも。
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