なかなかの佳作。
第二次世界大戦中に、数百万のユダヤ人を強制収用所送りにしたアイヒマンをドイツ国内で裁くために、検事長のバウアーが部下と追い詰める。
ナチスの残党が権力中枢の中に巣食う状況の中、妨害工作を乗り越えて行く展開が印象に残る。
合わせて、セクシャリティの問題も取り上げており、単なるミステリーに終わらせず、ストーリーに深みを与えている。
いつの時代にも、ハニートラップで失敗する人たちがいるもんだなぁ。
それから、時代かもしれないが、主人公の煙草の煙がえらく気になって仕方がなかった。現代なら、ヒンシュクものだろう。車に換気扇というのも笑った。
「アイヒマンを追え ナチスがもっとも畏れた男」を最初 ナチスが畏れていたのはアイヒマンだと思った。バウアーではなく。勉強不足でした。