MayumiM

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男のMayumiMのレビュー・感想・評価

2.8
第二次大戦が終結し、経済復興と共に重要な戦犯はニュルンベルク裁判で裁かれたじゃないか……という世相があるなか、未だ蔓延るナチズムを一掃するためにもアドルフ・アイヒマンを挙げる!と意気込む検事長氏の物語。
過去を切り捨てて新たな時代に生きようとする国民の能天気にすら見えたり、実はソレがナチスの残党によってゆっくりと侵食されている結果だと気付かされるあたりに愕然とさせられたり。そんな静かな巨悪に立ち向かうのがユダヤ人であり、同性愛者でもある検事長氏で、その理解者もまた……というのは一体どういう偶然なのか。
それにしても、ナイトクラブの歌手の歌唱力に疑問を呈したくなるのはワタシだけですかどうですか。
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