ひろりん

ダスト 塵のひろりんのレビュー・感想・評価

ダスト 塵(2007年製作の映画)
4.2
埃だけにこだわったドキュメンタリー。今や埃はあらゆる業界で可視化せざるを得ないこの時代からは古典的な映像にもみえるが、考察する試みとしては新しい作品。
ビトムスキー監督の作品としてはdes klno und der tod(映画と死)も映像作品中の死ついての考察がさらに興味深い。他にレビューする所がないのでここに備忘録として残すが雄大な自然の中の風景、廃墟、廃品が無造作に置かれている様子、殺戮、戦争、内戦、瀕死状態など関連する内容についての映像と考察の作品としては秀逸。
濱口監督の「悪は存在しない」のパンフに「塵」を石橋英子さんにDVDを貸してイメージを共有したという逸話が記録されていますが、おそらく本作だけでなく、「映画と死」もおそらくイメージを共有されているのではないかと個人的な妄想しています。ビトムスキー監督の重要な作品群とおもうので備忘録として残しておきます。
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