しょうもないコメディだったらどうしよう、と心配しながら観始めたが、面白かった。
ヒロインを含むキャラクターの性格描写がしっかりしているほか、女性を取り囲む問題、格差社会が生む犯罪描写、そして微妙なブロマンス要素もスパイスとなって、重層的なエンタメが成立している。
画面も映画としての品格は保持、幻想的な「桃の夢」場面も楽しい。
特殊メイクでボトックス注射直後を表現するキム・ヘス、コメディ演技というか、表情が最高に面白いマ・ドンソク、そしてイ・ソンミンやハ・ジョンウの父親までが登場するキャスティングも豪華。
