ブラックな環境で疲れ果てた主人公は、無事に会社を辞められるのか、とにかく応援したくなるし、
そんな主人公を助けてくれたヤマモトの正体はいったい何なのか、最後まで気になって、惹きつけられました。
タイトルからある通り、およその流れはわかると思うんですが、やっぱり主人公と鑑賞者自身の環境とを比較してみてしまうのではないでしょうか。
意味不明な社訓や怒号、暴力。
私自身としては、今いる場所がだいぶいいところなんだなと思えてしまいました。
が、こんな感じの場所を経験したことあるといった感想もちらほら見かけて、ヤバいぞこの社会、とも思ってしまいました。
一方で主人公にだいぶ共感してしまう自分にも気づき、こういう場所に行ったら本当に自分はやめられるのだろうか？と予行演習な気持ちに。
生きていればなんとかなる。
この気持ちでいきたいと背中を押してもらえる素敵な作品でした。
福士蒼汰くんの関西弁は本場じゃないところが逆によかったです。一生懸命に笑って励ましているのが伝わってきました。
日本中が本作の彼みたいな人で溢れたらいいのに。
またいつか行き詰まったら、彼に会いに行こうと思います。
