圧倒的なコレジャナイ感!
映画1作目は、SWORDやMUGENにまつわる背景をドラマシリーズで先に語ってたから、一気に急加速できた訳で。
ほとんど謎だった雨宮兄弟の背景を一から説明し始めちゃうと、もともとテンポ悪くて語り口も不格好だったドラマ部分にバシッと焦点当たっちゃって、補い切れないダメさが露呈する。
せめて他にも色んなチームが出てくればキャラクターの多さで補えたかもしれないけど、そもそも九龍グループって敵としては魅力に欠ける気が…そこに自覚的だからこそ、無理くり担ぎ上げられてたんじゃなかったんすか琥珀さぁん!
いくらヤクザやマフィアが絡もうともこのシリーズに銃撃戦を期待してるわけじゃなくて、銃撃戦やるにしても、「こーいうかっけー画を見せたい!」みたいなハイローらしさがあまり感じられなかった。どうせやるならジョン・ウーくらい振り切ってよ。
地獄甲子園やクロ高の山口監督って理にかなった人選に思えるけど、監督自身は今作で「インパクトあるコメディ映画しか撮れない」ってレッテルを払拭したかったらしく、切ないすれ違い…シリーズ最大の持ち味であるはずのeyecandyに乏しく、ファンムービーの域を出なかった。