あおし

新感染 ファイナル・エクスプレスのあおしのレビュー・感想・評価

2.0
画がちょっとチープなのと、登場人物けっこう多めで前評判で言うほどキャラクター掘り下げてるか…?という印象。
冷徹で合理主義だが最後には自己犠牲を選択する、一見粗暴だが人情に篤い、というステレオタイプなキャラクター以上の魅力を感じなかった。
ゾンビ映画で描かれる人間性って、無惨な死に方を徹底的に描いたときにこそ一番鮮やかに表現されるんだと思うんです。こんなに必死で信念のある人格と意志をもった人間が、単なる肉塊に帰していく(含ゴア表現)…という対比が人間性を際立たせるというか。そういう意味で、この映画は退場の仕方がお行儀良すぎて「はいこの人は良い人として見てくださいね」みたいな紋切り型パッケージを提供されている感じがした。

屋外というか駅だとゾンビのアクロバットな動きが目立つけど、明るい上に(暴動初期だから?)あんまり屋外も荒廃しておらず、週末朝の特撮ヒーローの戦闘シーンのような絵面だった。
あおし

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