概ね映画ファンには高評価。ゾンビ映画の傑作とも謳われ、ほぼ満員の新宿ピカデリーで吹替回を視聴。なるほど、列車の中での限られた閉鎖空間かつ、外はすでに地獄絵図と逃げ出せない環境下での新たなトライだ。キーとなるキャラクターの生き＆死に様、ステージを活かした展開、ノンストップで迫られる決断とゾンビ映画の肝をしっかり押さえた良作。一方で、そのシチュエーション的設定から、ひたすらゾンビから逃げることが主軸となっており、ゾンビをぶっ殺してほしい、知恵と勇気で一発逆転して一掃してほしいといった歪んだタイプのファンには悔しさが募る。だが、どのようにゾンビが充満する列車間を移動するか、危機的状況下での人間のエゴに、ラストの着地も練られていて、B級映画ファンは見逃せないだろう。
