キネマ寸評

新感染 ファイナル・エクスプレスのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

3.5
仕事で家族を顧みないエリートビジネスマン。韓国ってまだこんな高度成長な感じなんだろうか?
あんまり仕事ばっかりしてたらダメだな、と思う。子供との時間を大切にせんと。いつ自分も子供かばって噛まれるかもしれん。
超泣いた。

プロットはナイト・オブ・ザ・リビングデッドの疑心暗鬼籠城劇を新幹線にそのまんま移して、ラストにドーン・オブ・ザ・デッドのオマージュ、全体に無理やり泣かせる韓国娯楽映画の雰囲気を被せた感じ。

列車の構造を上手く使った攻防戦や登場人物のキャラ立ちが良い。相変わらず嫌な人ばかり出すところは監督の演出がブレない。しかしホントに実写初めてなのかと疑うクオリティ。冒頭の人形接写から鹿の感染が好き。ゾンビはやはりアイアムアヒーローの影響が強く感じられる。血走った描写はアニメ編と共通。

ソウル・ステーション/パンデミックがきっかけで、これがその後の感染拡大エピソードを描いているとも言える。2つにストーリーの関連はない。

でも実際はソウル・ステーションがヨン・サンホが実写で本当は描きたかったストーリーで、本作は忖度して娯楽作に振ったおもてなし作品だと私は思う。そのくらい観易く手堅い。
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