小田桐りょう

新感染 ファイナル・エクスプレスの小田桐りょうのレビュー・感想・評価

4.3
新幹線
だけに
新感染
いいとは思うけど新しい感染ってなんぞや
まあいいだろう。
ゾンビ映画って題名つけづらいと思うし。

韓国の映画と聞いて鑑賞。
予告編を見た感じ、
アクションに見応えがあったので。
韓国の映画ってどうなのかなって思ったし。

めっちゃ面白かった
ゾンビ映画なんだけど
結構人間的なドラマもあって。
すさまじかった。
物語はスローテンポで展開する。
だが先読みできず、予測できない緊張感あふれるものであった。
舞台となるのは新感染。
いや、新幹線。
新幹線の中は細い通路であり、閉ざされた空間である。
逃げづらく行き止まりがある。
そういった絶望な密室空間がこの映画に絶大な緊張感を与えていた。
乗客全員に焦点を当てすぎないのもグッド
もしそうなると映画的に面倒だから
その中から主要人物を出すのね。
登場人物のとる行動に
イライラするも
その動機や理由に納得できる。
恐怖によって足がすくんだり戸惑ったりしてしまう、それが人間。
分かる分かる。うんうん。
だからこそ、この映画では人間味あふれたドラマでもあるといえよう。
キャラクターの性格、人生、他の人物とのやりとり、これらも全てよかった。
終盤に向かうにつれ切なさ倍増。
さらにこの作品で特に良かったこと。
それは、外の世界を映さず乗客の視点で描かれていたこと。
新幹線の車内で電話するシーンが多いが、
通話してる相手のシーンは全くない。
これにより
新幹線の外はどういう状況なのか。
どうやって逃げればいいのか。
それにより見る観客も彼らと同じような世界観を体感できるだろう。
この雰囲気づくり非常に良かった。
ほぼ音楽がないが、
それもまた現実味があって興味深かった。
セリフも少なくキャストの表情や汗で焦りを表現していた。

しかし、悪い点もいくつか目立ってしまった。
まずこの映画の展開について。
ゾンビ映画っていうのは
徐々に恐怖が迫ってくるものだと思うが
この映画は結構あっさり系。
いきなり出てくる。
「ショーンオブザデッド」とかは
コミカルにゾンビがじわじわ迫る状況を描いていた。
さらにゾンビに噛まれてから発症するまでの時間が速すぎたこと。
それによって乗客は半滅。
中途半端。それに死にすぎ。
そしてなによりもゾンビがいきなり現れること。
普通物音ぐらい立つと思うのだが、
そんなのこれっぽっちもなく、
いきなり現れる。
他にも同じようなことがあった
最初あたりに
消防車に気づかず急ブレーキを踏むシーンがあったが、サイレンというものは遠いところまで聞こえるのに
映画の中ではいきなり現れた。
そういったのがマイナス。
他にもマイナスになってしまったポイントはあった。

ラストも中途半端だった気がする。
映画の終わり方は
「あ〜こうやって幕を閉じるのか。ふんわりした感じだけど実にいいラストだな。これで満足」
「え、終わり?まだ果たしてないことあるじゃねえかよ。ふんわりしすぎ。むしろふんっわり(?)」
の二択な気がする。
今回は下の方。
なんかもやっとしたって感じ。
「まぁ後は観客に解釈を委ねてやりますよ」
っていう考えかもしれないけど
今回の映画では
みんな同じことを考えると思う。
ちょっとでも安心感のあるラストが好み。

まあでも怖かった

ゾンビのメイクやアクションがキモカッコよかった(?)