しめじゃん

スプリットのしめじゃんのネタバレレビュー・内容・結末

スプリット(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


シャマラン節控え目でちょっと困惑

遅ればせながらスプリット鑑賞。
ミスターガラスの公開で今作がアンブレイカブルの同じ世界の話ってのを今更知って、マジか!?って思って急いで鑑賞。

個人的には大満足。言わずもがなマカヴォイ兄さんの演技はすげえ良かったし、シャマランがむかしっから描き続けている人間の限界点の突破、超常的な力、みたいなのをゴリゴリにやっていてくれて大満足。
何がいいって、それをあまりに突飛な描き方をするのでなく、触れるか触れないかでギリ触れるくらいの描き方でやってくれるのが本当に良い。
この10年とかかな?シャマランさん完全に低迷期だったと思うけど、戻ってきてくれて嬉しい。

ただ、やっぱりシックスセンス、ヴィレッジ、サインあたりでこの監督に求めるものはコレ!ってのがもう出来上がっちゃってるから、ある意味オチに期待しすぎていた感は否めなくもない(自分が単純にアンブレイカブルと繋がってるってこと知っちゃってたのがでかいかな?)。

もしかしたら今観てる全部が、最後の最後で完全にひっくり返るんじゃ…?みたいな期待をしてしまっていたのはちょっといけなかったかな。

あとついでに言うと、キャスト間のやり取りがスピーディ過ぎて(作風的に仕方ないのだけど)らしくない感を感じてしまった。
もっとなんかこう…Aさんが何か言って、それを聞いたBさんが「・・・yeah」的な、こいつこの話理解してんのか?って訝しみたくなるような、ちょっと不安になる(けどめちゃくちゃ心地いい)シャマランの間"シャ間"が、今作はなかったかな。それ故にキャストに好感を持つ隙がなかった。主人公が生き残ろうとすることに対して頑張れ!って気持ちがやや湧きづらかった。

まあどうであれ良作は良作です。これで安心してミスターグラス観に映画感いけます。
しめじゃん

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