コマミー

スプリットのコマミーのネタバレレビュー・内容・結末

スプリット(2017年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

【異なる力と知能】

※さて、「スプリット」に進みましょう。(少し、ネタバレに繋がっています。)↓


[多重人格者]は、現実にも存在している。過去のトラウマなどによって、人格に異常が出る症状なのだと言う。異なる人格の中には、[人知を越えるような能力]を持っていたりする…。

シャマランが[アンブレイカブル]を筆頭に三部作を作る事を約束し、本作が生まれた。本作は、[ヴィジット]の直後であるからか、「アンブレイカブル」よりかは[人を驚かせ]に行っていた。いわゆる、「アンブレイカブル」のミステリー要素にドラマ的要素を入れた作品よりかは、完全に[ホラー寄り]に進んでいた。

主人公の男が、[24人]もの人格を兼ね備えており、[ケヴィン]を筆頭に性格や能力もだいぶ違う。その中で、キーとなる人格がいる。

・デニス

・パトリシア

・ヘドウィグ

・ケヴィン

・ビースト

この五人の人格が、特にキーポイントになっている。
[デニス]は、実は"強迫性障害"で、いっつも服や周りの汚れを気にする。そしてすぐ手が出る。だいぶ[荒い性格]のようだ。
[パトリシア]は、おしとやかな女性で、皆の[まとめ役]のような存在。24人目を[食い止める事]が出来る人格だ。
[ヘドウィグ]は、9歳の男の子で、皆にバカにされてる事をいつも気にしているようだ。人格を変えるには、[光]と言うものが必要なのだが、ヘドウィグは[一番手に出来る存在]のようだ。かなり優遇されてる方。
[ケヴィン]は、少し気が弱そうだが、紳士的な男性だ。僕は、この[ケヴィン]がこの男性の[元]のようにみえる。パトリシア同様、24人目を食い止められる人格。だが、たまにしか光を手に出来ないため、他の人格がケヴィンを[隠してる]ように、見えた。なぜかと言うと、実はケヴィンの隣にいる人格こそが、24人目なのではないかと…。

そして、この[ビースト]という存在。[24人目]だ。彼は、人と[獣]のハーフといった存在で、他の人格よりも力も知能も格段に違う。実は、他の人格はとある[儀式]にビーストを召喚するために、度々[若い女性]を誘拐し、拉致する。その中から特に[純粋]な者を探しだし、ビーストを召喚するための力を手に入れようとしている。

彼らは、裏でカウンセリングを受けながら、密かに度重なる犯行を繰り返していたのだ。だが、誘拐した女性の中に、雰囲気の違う少女がいた。[ケイシー]だ。

実は、この"ケイシー"こそが、24人の中に、[光を照らす女性]なのではないかと思える。24人も、それを気付き始めるようだ。

まさに、彼女こそが、彼らが求めた人物なのではないか…。

そう思えるのは、彼女の過去に受けた[境遇]に関係していた…。

……これ以上は止しましょう。詳しくは実際に観てみて下さい。ですが、この作品が、なぜヒットして、三作目に繋げたのかは、[ラストシーン]にあるのだと思います。あんな衝撃的な最後は、今ではシャマラン映画にしか作れないと思いました。この作品がどう「ミスター・ガラス」に繋がるのかは、実際に本作を観てみて下さい。


絶対に、あなたの"心"に突き刺さると思いますから…。
コマミー

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