そういえばなんか聞いたことあるなと思ったら何年か前に多重人格者が犯した事件が元ネタなのかな、、、。
それを踏まえて、シャマラン！
ホラーとシャマランはとんでもない化学反応を起こしていて、お決まりの少し妙なカメラワークがこうもフィットすると、ただの恐怖に拍車がかかる。
そこで旨味調味料が足されるようにマカヴォイ！
24人格を演じ分けるのは並大抵のことではない。ここでは6人格くらいしか出なかったけど。
それぞれの人格で、荒々しくも繊細な性格、高貴漂う大人らしさ、純真無垢なあどけなさ、猛獣、、、笑、を演じ分けている上で目に注目すると凄みを感じざるを得ない。
味を整えるかのごとく、アニャちゃんの名演技もピカピカ光ってる。
ところで横顔になると鼻がすごい印象的。
地下で物語が進んでいくわけだが、その上が動物園というのがまたこの映画のテーマにもピタッとハマる。
マカヴォイ演じる主人公の過去の悲劇と現在の苦悩に焦点を当てているが、アニャちゃん演じるケイシーにも同じような過去があったとラストで分かる。分かるんだがあくまでも細部までは知らせてくれない。それは良くも悪くもあの叔父はどんなことをしたのか想像することでこの映画に深みが増していると感じた。
オープニングとエンディングの6×4はシャレオツよね。
独特のカメラワークと演技力が光る、監督とキャストの化学反応が起こる、素晴らしいホラー映画なのでは。
