ghostboat

イマージュのghostboatのレビュー・感想・評価

イマージュ(1975年製作の映画)
4.0
傑作。男女2人でドM女1人を調教していく3Pモノで、小沼の『箱の中の女』を連想してしまった。プレイ内容のバリエーションが豊富な上に、ブライアン・ベネット他が手掛けた超かっこい音楽がかぶさるので、飽きるどころか映像に酔いしれてしまった。音楽はモリコーネをジャジーにアレンジした感じでまあカッこいい。サントラ欲しい。

ビンタ⇒地面に落ちる赤いバラ⇒放尿など、全編にわたってこの手の詩的なイメージ中心にソフトに仕上げてるが、2度ほどある地下拷問部屋での調教シーンはかなりハード。鎖でひっぱたくシーンなんて直接描写してないが、肌に喰いこんでるような音が鳴り響いて不快な気分になる。特筆すべきは洋服屋の試着室で女店員含めて3Pするシーン。極彩色に配色された衣装を前に、ふと映り込む陰毛の黒さ。抜群の色彩感覚。ラストの階段でのアレはクローネンバーグだし、それを窓越しからロングで捉えるセンスは成瀬。絶頂と同時にエッフェル塔に繋げるのは反則です。パリのロケーションも絶品です。
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