つくねちゃん

ヴァニタスのつくねちゃんのレビュー・感想・評価

ヴァニタス(2016年製作の映画)
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後半、4人で大学構内の椅子に座って会話するシーンが印象的だった。
些細な言葉のトゲで徐々に険悪なムードに。柴原以外の生活の一端を垣間見た後だったから、それぞれが持つ不安や不満を知っていたから(これも絶対全てではないのだけど)、苛立っていく気持ちがわかった。
だけど、柴原だけはどんな生活をしてるのか最後までわからなかった。
それでも確実に何かを抱えている様子だけはわかる。

現実はこうだよなと。
本当のところはわからないことばかり。
映画のように生活を覗くことはできない。何が人を傷つけているかわからない。
でも、だからこそ、できる限りの想像をしながら、伝えられる事は、言葉で伝えていきたい。
最後、「一緒にやりませんか?」と言った柴原のように。
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