kamekichi313

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのkamekichi313のレビュー・感想・評価

3.0
☆東京の街中に生きる、最低賃金の人たちの現実の生活と死。頑張っても何もない階層社会で、いのちを削って働いても社会に居場所を見出だせない、静かな叫びを見せられた。
☆キャラクター説明のための無駄な会話がなく、代わりに動きだけでその人物の背景が見えたり、一方通行に言葉をただ発するだけだったり、リアルさがあって良かった。
☆渋谷のスクランブル、センター街、宮下スケート公園、山手線ホームなど、渋谷と言えばな場所から大規模再開発で今はなき渋谷のシンボリックな場所までもたっぷり登場するのは熱い。新宿の散歩デートも良かった。
☆ありふれているけれど衝撃的な出来事が続いていく。ストーリーはとても暗い。何かが起きる予感がするという台詞がなんだか怖い。
☆愛情表現が、言葉も行動もちょっといびつでダサいけれど素直。俯瞰した恋愛観について話すシーンが多かった。変に頭がいいキャラクターの癖が強い。
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