若大将オーウェン

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

4.0
試写会にて。アンケートに恋愛映画と書かれていて、あぁそうなんだ今から恋愛映画を見るのかと思ったが、これは恋愛映画の一言ではくくれない映画だった。
ファーストショットは夜の東京。だから東京の映画で、都市の映画で、朝でも昼でも夜に生きてるみたいな人たちを描いた映画でもある。
流行りに乗るなら別名「この東京の片隅で」って映画です。
タバコを吸う時に、小さい口でふぅーと煙を出す。そんな風に現代の東京でなんとか呼吸してるように思えた。
中指を立てるんじゃなくて、「ざまあみろ」と言葉を立てて反抗する岩下がチャック全開のカッコ悪いおっさんのはずなのにカッコ良かった。
個人的には単純かもしれないが、カラオケでYUIのCHE.R.RYを歌うところでやられた。
青春時代に流行ってたって言ってたけど、ものすごく同時代感を感じて、この映画、そしてこの2人を僕らの世代が支持してあげないとと決定的に思った。