ChikaYoshimoto

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのChikaYoshimotoのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いつも見る感覚とは違って、自分の中の言葉とか経験と照らし合わせてじっくり考えながら観てた。
監督自身も言ってたけど、詩を元にしていて、人によって受け取り方が変わると思う。
先入観も期待も特に無く上京した私としては、東京はずっと「なんかおかしいぞ」って場所で、映画で主人公たちが抱いていた漠然としてるけど大きい不安って多分そういうものの事なのかなと思った。
普通の恋愛映画の枠にはまらないって池松壮亮が言ってた。恋愛を馬鹿にするセリフが多いけど、結局は肯定せざるを得ない。

不安は掴めないのにずっとあるけど、恋愛をすると馬鹿みたいって分かっててもやっぱり胸が高鳴る。不安だったけど、良い予感もしてちょっとだけ嬉しい気分になったりする。「イラク、テロリズム、携帯代9000円、制汗スプレー750円、震災、、会いたい。」走って会いに行こう。

一年後には東京を離れる決断をしたからこそ、響くものがあった。もっと早くこの映画に会いたかった。

2回目
1回目よりも客観的に見ると、ダサさが際立つ。表現が極端。
けれど、ここまで明確に揺るぎない信念を映画にするのは勇気がいるだろうと思う。過去の作品を見ると更にそう感じる。
美香はびっくりするぐらい捻くれてるけど、それを敢えて取り入れることに強さを感じた。美香にそっくりな、素直になれない自分を受け止めてくれる気がした。
ChikaYoshimoto

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