ロング・ウェイ・ノース　地球のてっぺんのそらりすのレビュー・感想・評価

TAAF2019前夜祭上映にて。日本未公開が不思議なほど、上質な作品です。

人の手によって世界を最構築するアニメーションならではの気持ち良さがあります。対象をシンプルな線で分割し、それぞれ単色からなる面で構成する描き方をしています。どの瞬間で切り取っても構図や色彩感覚が素晴らしく、絵になります。静止画だと平面的に見えるかもしれませんが、実際はそんなことはなく、空間感覚が的確で奥行きを持った世界が立ち上ります。コントラストの強い雪景色との相性もぴったりです。