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ドリームのもーーーのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.5
60年代にNASAで働く3人の黒人女性の話。

良い作品に出会えた!
もっと早く観ればよかった。

人が月に進出する歩みと、主人公達が人として認められていく歩みが上手く組み合わさっていて良かった。3人の明るさやコミカルな場面もあり楽しんで鑑賞することができた。セリフも良いものセンスあるものが多かった。

主人公たちの歩みは、教科書に書いてあるどんな出来事よりも、歴史の変化を感じた。3人のそれぞれの第1歩は、その後を生きる大勢の人々を救っただろう。人間の勇気と強さに心打たれる、とても学ぶことの多い作品だった。
以下メモ。

・積極的に行動すること
自分から進んで物事に取り組む姿勢、周りが変わるのを待つのではなく自分から変えていく姿勢が大切。また自分の能力を磨き、それを活かせる場所を進んで見つけていかなければならない。

・人と関わるということ
どんな人でも、出会った時は互いを知らない。警戒心や誤解があるのは当たり前の事なのかもしれない。自分を表現して伝えたり、相手の声を聞き理解していく事こそが、人と関わるということ。

・勉強すること
勉強し知識を得ることは、公平ではない世の中で生きていく術ではないだろうか。どんな学びも自分の価値を高めてくれる大切なもの。

・一歩踏み出すということ
自分は主人公達ほど強くはないなぁ。と一瞬思ったけど、強さは人それぞれ。1人1人がほんの少し前に踏み出せばきっと世の中は変わっていくのだと思った。

・人の暖かさという安心
AIの開発が進んで、多くの仕事がAIに奪われるという風に言われている。
確かに機械の方が効率的で正確かもしれないが、人に安心感を与える事ができるのは人だけではないか。

・宇宙から見たら人間は人間
宇宙から見たら国境は無いという言葉を思い出す。広い世界で生きていくのに、人間同士で争う事がいかに無理益な事かを再確認した。家族や国や宗教など様々な共同体があるが、人間は「地球に生きるもの」という共同体である事を忘れてはならない。
人間同士がいがみ合う時代は終わっている事を、世の中が気づくのはいつだろうか。