こんなグイグイ引き込まれて、最後の最後までどうなるのかハラハラして、ラストもちゃんといい感じにオトしてくれる作品は久しぶり！！
いやー映画って本当にいいですねー。って言いたくなった。
スパイものでいうと、インファナルアフェアと二代巨塔にランクインしそうです。ここは甲乙つけ難い。。それくらい好きでした。
ロシアが舞台で、ロシアとアメリカの双方の駆け引きを描いたスパイものはいくつか見たことあったけど、こんなにもえげつなく、エロくグロく痛々しい描写をしっかりと表現したものはなかなかないのではないでしょうか。
それがきちんとスパイスになって、主人公の騙し合いの行く末に引き込まれていきました。
訓練所でのシーンは、特に鑑賞者である私も心構えができてないこともあり、衝撃。
相手の望むものを察知してそれを与えてやりなさい
国家のためならば、自分の感情を捨てて相手を満たしなさい
鬼教官の言葉がリフレインします。。。
数々の映画に出てくるスパイたちも程度の差こそあれ、このような過酷な訓練を受けてきたのかと思うと、、、軽い気持ちでジェームズボンド羨ましいとか思ってた自分が情けないトホホ。
それにしても単純に気になったのは、相手の欲望を察知するというところ。自分以外の人間の嗜好や思考を的確に捉えるなんて、そう簡単にできるのでしょうか。よほどたくさんの人との交流を経て人間を知っていってることが最低条件な気もするけど、スパイの方々はそんなことしてへんやろし。学問とは名付けてないけど、行動経済学的なやつの実践版マニュアルみたいなものがあるのか、あるいは本当にそういう分野の天才たちだけがスパイなってるんですかね。
もしかしたら一番怖いスキルかもですね。自分でも自分のことよくわからへんていうのに。
スパイに目をつけられないように、今日からまた地味に生きることを心に決めました。
