ハンスウ

密偵のハンスウのレビュー・感想・評価

密偵(2016年製作の映画)
4.0
昨日(1日)は映画の日で今日(金曜日)は近くのシネコンのサービスデイなんですよね。二日続けて安く映画が観れるのにこういう時に限って観たいのがないっていう……というか、これだけ映画が公開されていても観たいのがないというのは、なんか、年々、加齢により私の好奇心が薄れてるだけかも知れない……ということも言えるかもしれません……アフターサンはちょっと気になるかな……どうだろ。きのう家で観てた映画は途中でやめてサッカー見始めちゃったんですよね。という、最近いろいろ散漫なので過去に他んとこで書いたレビューを修正して投稿です 😄

もう、約6年前に見ッテイきた映画ですけど、韓国の俳優はホントに層が厚く、いろんなタイプの人がいてスキルも高く、見ッテイいて飽きないですよね。

こういう映画をね、反日という人がいるんですけど「反日」というのは政治的に保守派の人しか使わない言葉ですよね。まるで、なんかの専門用語みたいに馴染みのうすい言葉ですけど、何かあれば反日、反日とその言葉自体を広めようと躍起になっているような気もします。その保守の人たちが反日的だと思ってる物や事が日本の若い人たちに広まって、現在かろうじて政治的に多数派である状況が逆転してしまうことを恐れているんでしょう。そんな保守派にとっての反日的な映画、そうでない人にとっては痛快エンターテイメント作です。

映画は、歴史的背景を知らなかったのでストーリーに入っていくのにちょっと時間がかかりました。こっぱずかしいですが、日本統治下の歴史とかまったく知らなかったんですよね。韓国では日帝強占期と言われてるそうです。日本の軍事政権に強制的に占領されていたということなんでしょう。この当時の時代ならまだしも現在でもこれだけの認識の違いが存在するということは多々あるんだと思います。

ストーリーをざっと把握したところでは、日本の警察と、日本統治下で独立を目指すグループの地下活動の話なんだろうなあと思って観ていました。このグループ、義烈団?の目的のための折れない信念がテーマなのだろうと。地下活動で日本にダメージを与えてやりたい人たちと、日本人に協力してうまくやっている人もいたらしいです。

中盤でいろいろあって追跡劇になるんだけど「新感線」で列車の中で散々ゾンビに追い詰められていたコン・ユがまた電車の中で追い詰められてるシーンがあって「またかよ」と、ニヤニヤしながら観てました😄 あと日本人役のオム・テグもよかった。まだ若いのにあれだけ役に入り込んで演じられる人は日本の俳優では観たことないです。

そしてなんといっても見所はやっぱりソンガンホの演技じゃないですかね。日本警察に恩義を感じつつも、同胞の信念に打たれて揺れ動くという役を、しかも日本語のセリフを喋りながら表現していましたが、脱帽ものでした。素晴らしい!
ハンスウ

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